![タイガーモス号の3Dモデル](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/10/00_top_view_image_tiger-moth-14.jpg)
3DプリンターとUVレンジを使った飛行石の作り方です。
▼UVレジンで作った飛行石▼
![レジンと3Dプリンターで作った飛行石](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_34_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
レジンアクセサリー初心者にしてはうまく出来たかな、と思ってます。(といってもこの写真の物は3個目くらいに作ったものですが。。)
子どものためにUVレジンの使い方を調べていたら飛行石を作っている方がちらほらいるのを発見。これは自分でも作ってみたいと思い、先人の知恵を参考にしながらチャレンジしてみました。今回はその作成工程を紹介です。
型の作成
まずはレジンを流し込むための型を作ります。その型取りを行うためのマスターモデルを作成していきます。
3Dモデルの準備
3DCADでモデルを作図。
▼作図した3Dモデル▼
![飛行石3Dモデル](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_02_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
![飛行石3Dモデル](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_01_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
Webからの情報を参考にしながら作成。見るところによって紋章や形状に微妙な違いがあったのである程度好みで作図してます。単純に見えますがこういった形状を工業CADで作図するのは難しいです。
このデータから3Dプリンターで型取りを行うための模型を作成します。サイズは高30mmx幅26.2mm×奥行18.3mm程。あまり意味はありませんがレンダリング凝ってみました。
▼紋章部分にテーパ▼
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_03_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
紋章部分は本体とは別材料を流すので彫り込みます(製品凹)。脱型を考慮してテーパを付けたのですが、この形状(曲面に投影した曲線)にテーパ加工を施すのは結構しんどいです。
3Dプリンターでマスターモデルを作成
型取り、成型を考慮して半分に割った状態で作成します。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_04_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲このモデルからスライスデータを作成して、3Dプリンターでマスターモデル(積層品)を作成。
▼3Dプリンターの出力品▼
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_05_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲材質はPLA(黒)。積層時間は片方で50分くらい。積層痕が少し気になりますがこのまま作業を進めていきます。
マスターモデルが完成したので、続いて型を取っていきます。型は100均で入手できる「おゆまる」を使っていきます。
おゆまるで型を作成
▼硬化中▼
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_06_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲作成したマスターモデルに「おゆまる」を押し付けて型取り、冷まして硬化しているところです。おゆまるは手軽で失敗してもすぐやり直せるのがいいです。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_07_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲裏側▲
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_08_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲上型、下型の完成です。わかり難いですが紋章部分もきれいに形状がでてます。
続いてこの型にUVレジンを流し込んでいきます。
本体の作成(UVレジン硬化)
作成した型にUVレジンを流し込んで硬化させます。上型、下型それぞれでレジン硬化した後に貼り合わせる手順です。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_10_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲レジン色はコバルトブルー。厚いので少しづつUVレジン入れてを硬化していきます。100均のレジン液に100均のUVライト。気泡が入らないように注意してますがどうしても入ってしまいます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_11_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲張り合わせ面を平らにするため、最後はレジンをほんの少しあふれるくらいにしてプラ板で蓋をして硬化させてます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_12_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲レジン硬化後、脱型したところです。割とすんなり脱型できました。うまく紋章部分の形状でてます。当然ですがバリがすごい。
▼裏側(貼り合わせ面)▼
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_13_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲貼り合わせ面もきれいに平らに成型できてます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_16_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲バリをハサミで大きく取った後、ヤスリで廻りを整えてます。積層痕も見事に再現してしまってます。(積層痕が見えるよう写真の色合い、明るさ加工してます)。もう一つの方も同様にバリ取りして貼り合わせを行っていきます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_17_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲片方を型に戻して台座変わりにして貼り合わせてます。合わせ面にはレジンを多めに塗布して硬化。貼り合わせ面が硬化したら紋章部分にレジンを流していきます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_18_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲紋章部分にあふれるくらい多めに黄色レジンを入れてます。わかり難いですが、ついでに貼り合わせ面の段差を埋めるように側面にもレジンを盛って硬化中。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_19_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲これでレジン硬化作業は完了です。続いて、はみ出た部分をヤスリで削っていきます。
仕上げ(ヤスリ掛け)
まずははみ出ている部分(でこぼこ部分)を整えていきます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_20_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲大きめのヤスリで形状を整えたところ。紋章がきれいに出ていて良かったです。この段階で積層痕も無くなるくらいまでヤスリ掛けしてます。
レジンが比較的柔らかいので10分かからないくらいでここまで削れました。ここからは紙ヤスリで磨いていきます。
▼240番▼
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_21_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▼1200番▼
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_22_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲400番>>600番>>1200番とヤスリ掛けをしたところです。きちんと傷を消すべきなんでしょうが、ちょこちょこ気泡が表面に出てきてしまうし、丸っこくて磨きにくいのである程度で妥協。
ここでいったん磨きは止めて留め具を付けていきます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_23_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲てっぺんにドリルで穴を開けます。手回しでごりごり削ります。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_24_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲開けた穴にレジン垂らして、留め具を入れて硬化させます。その後、コンパウンドでさらに本体を磨いていきます。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_25_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲板金塗装研磨用のコンパウンドを使ってます。
![レジンと3Dプリンターで作った飛行石](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_34_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲磨き終わったら留め具に紐を通して完成。留め具の色が変わってますが気にしないで下さい。。。ほどよい透過具合、光沢感がいい感じです。よく見ると小傷や気泡(白点)がちょいちょいありますがかえって石っぽく見えなくもない感じです。レジンを流し込み始めてからの作業は慣れれば半日かからないくらいでしょうか。
![](https://garchiving.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/01/230121_38_make-flying-stone-with-3d-printer-and-resin.jpg)
▲写真には3個しか映ってませんが、子どもの友達に頼まれて実は total で5個も作成してます。紋章の色(濃さ)が作る度に微妙に変わってしまってます。。
材料は100均で揃えたのでたいした金額は掛かってませんが、それでもなかなかのクオリティで十分楽しめました。いい題材があったらまたレジンで何かチャレンジしてみたいです。
▼参考サイト▼
・【動画あり】飛行石作って主人のクリスマスプレゼントにした話(去年)
▼参考YouTube▼
・Making Resin Pendant LEVITATION STONE from Epoxy Resin / CASTLE IN THE SKY / 飛行石 / 天空の城ラピュタ
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